「文化を、あなたと創る。」を企業フィロソフィに掲げる寺田倉庫。現代アートのギャラリーが集う複合施設やアートコレクター向けの保管庫を持っていたり、高級ブランドの新作コレクション発表の会場になったりと、ラグジュアリービジネス界隈で頻繁に登場しています。一般的に「倉庫」と「ラグジュアリー」は同時にイメージできませんでしたが、そのサービスはとてもユニークで、「倉庫はただの物置とか広いスペースだけじゃないの?」と私たちに新鮮な驚きを与えてくれます。普段、接点が少ない「倉庫業」ということもあり、ミステリアスなイメージもありますが、寺田倉庫は「モノだけではなく、価値をお預かりする」ことにこだわった事業展開で、保管する「モノの価値」の創造から、モノが生みだす「余白の価値」の創造へとその存在意義(=パーパス)を進化させています。さらにその先には、ストレージ、IT、天王洲という場を通じて、様々な人とつながり「共有知の価値」を創っていくことを目指しています。「意志あるパートナーと共有して未来をつくりたい。」「ともに学び、創り、成長する。文創を加速していく。」「常識に縛られずに進もう。自分が自分でありつづけられる世の中を創ろう。」と発信する寺田倉庫。経済価値と社会価値を両立し、現代に、社会に必要とされる寺田倉庫らしさに「IT×STORAGE」・「TENNOZ×CULTURE」の観点から迫ります。専務執行役員の月森正憲氏にお聞きしました。第4回のシリーズです。
文:熊高 慎太郎