Rashii

愛と笑いに溢れる「場」をつくりたい。MURASHIKI ECサイトのコンサル・構築を手掛ける村式の「人に愛されるサイト」づくり。その本質に迫ります。

鎌倉っていうブランドに
恩恵を受けていると思います。

―――2007年から鎌倉にこられたきっかけや経緯を教えてください。

住吉CEO:当時5人だったのですが、ちょっと手狭になってきたので次のオフィスどうしようかと検討していました。ITなので渋谷だろうとか六本木だろうとか、でも家賃高いなとか悩んでいたところ、カヤックの柳澤さんが鎌倉いいよっていう風に声かけてくれまして。「鎌倉あるかもな」ってすぐになりました。それがきっかけです。

柳澤さんには企業前に相談にのってもらっていまして。友達同士で会社をやるっていう事にいろんな人に反対されたとき、カヤックさんもそうだったので。僕は広島の呉の田舎者なので、実は東京のビルとか苦手だったんです。当時はもっと自然な環境で仕事をしたいなーとか、もっと地域の人と近い距離感でやりたいなーとか、そういう思いもあって「鎌倉」っていうのが刺さりました。カヤックがいるから鎌倉にきたっていう会社多いと思うんですけど、僕らが第一号だと思います。

―――鎌倉とのつながり、鎌倉の地域資産の活用について教えてください。

住吉CEO:やっぱり鎌倉っていう土地の力やブランド力が昔からあって、そこにおんぶにだっこになってるのがひとつあると思います。町を歩いていると、鎌倉のわんちゃんはやっぱり可愛いわねって言われるようなことが結構あるんです。別に犬ってどこでも一緒なのに鎌倉だから可愛いみたいな。そんな恩恵を受けているように思います。

鎌倉は受け入れてもらえやすい土地です。神道と仏教とキリスト教の3宗教が宗派を超えてつながって合同祈祷祭を行うといったことが起こる場所。歴史ある伝統的な町でありながらIT系だからとかといって地元からはねつけられたみたいなことはなくて、むしろうまく融合していこうといった空気感がありがたいです。

ITなんですけど人間臭いんですよね。
フレンドリーなイメージを入れていきたい。

―――鎌倉の地域や社会に対して生み出している社会的価値とは何でしょうか?

住吉CEO:これはなかなか難しいですね。あんまり自覚もないですし、それお前が言うかみたいな感じにもなるし…でも上げるとしたら、IT企業なんですけど人間臭いんですよね、村式って。ITだけどそれでもいいんだなみたいな、それってありなんだな!みたいな、そういった感じを少しは入れられてるように思います。クオリティー&フレンドリーというか。もともと日本のローカルの店がやってたような事だと思うんですけれども、僕らのIT業界の方でもそのフレンドリーな人間臭いところを大事にしているっていう、そういうところで面白いねって言ってくれた方たちはいました。ITのイメージを変えたい。フレンドリーなイメージを大切にしたい。僕たちの手掛けた仕事が、人が中心にある ITっていう感じにとらえてもらえたら、すごく嬉しいです。自分たちが楽しんでやろうという風にやり続けてきて、駄目だったところを反省して、次のチャレンジに活かしていく。そして気がついたらそれがつながりをつくっていたり、社会課題の解決につながっている、そういうイメージが、僕ららしいと思います。

住吉CEOのお話のキーワードは、「自分事化」だと思いました。もともと起業したきっかけも、自分たちがやりたいこと、つくりたいことから始まっています。村式のビジネスモデルの図も「つくる人たち」というところで自分たちがしっかり入っています。サイト=場の捉え方も様々ありますが。ぶれていないのは、やはりそこに自分たちがいて、村式流のフレンドリーさが入っているのだと思います。ブランドの社会的存在意義=パーパスを考えるときに、マーケットの論理や社会課題などの環境から入ってしまうケースもあるのではないかと思います。しかし住吉CEOのお話から考察できるのは、「自分たちが何をしたいのか?」「自分たちの強みは何か?」そこを優先して考えているということだと思います。自分たちが楽しんだ、その延長に、フレンドリーな場ができあがり、そうすることで社会に貢献できる。シンプルだけど強い考え方だと思います。

村式株式会社の「らしい」ストーリーは、今回で終わりです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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